魔法使いの夜 (3)

 
魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)
 

  • 魔法使いの夜」、本編クリアしました。進度に応じて追加されていった、おまけノベルはまだ手つかず。
  • 以下、物語のネタバレはないけど、「○回こういうシーンがあって…」みたいな構造バレを多少含みます。
  • 今作のメイン(というか盛り上がるところ)は“魔法使い同士のバトル”なのだけど、それは全部で5回くらいしかなくて、あとはひたすら「青子はこういう人間だ」「草十郎はこういう人間だ」の描写だった感じ。もっとバトルの、「この魔法はあの魔法と相性が悪くて…」とか「大魔法にひとつ盲点が…」というあれこれをたくさん見たかった。バトルシーンは良いものが多かっただけに残念。
  • 全体のストーリーも、「青子たちのテリトリーを狙う者が現れ、その対策を練ってる最中に闖入者(草十郎)が割って入ってきてペースを乱され、色々あってテリトリー争いが集結」という、こぢんまりとしたものだったしなぁ。選択肢もないから、プレイ感もシンプル。ストレート。
  • メインキャラ(青子・有栖・草十郎)以外の(橙子さんとかの)シーンになると、とたんにテンポが良くなった。逆に言うと、主役のシーンは、「青子論」「草十郎論」がクドすぎて、なんだか、こう…。
  • そんなこんなで、決して満足のいく作品ではありませんでした。が、不思議と「期待外れ」という感覚でもないなー。やっぱりアレかな、度重なる発売延期に不穏なものを感じていたというか、「楽しみだけど期待しきれない」みたいなところがあったのかな。
  • TYPE-MOONの原点ともいえる青崎家の物語も終わって、貯金を使い果たしたというか、次の作品は世界観や人物をゼロから作り上げることになるのかな。何年後になるかわからないけど、楽しみに待とう…。