シグマ ハーモニクス (3)

 
シグマ ハーモニクス
 

  • 本編の1〜6章はすべて「A」判定。おまけ的な「裏3楽章」と「第死楽章」はこれからプレイする。
  • 以下、良かったところと悪かったところを箇条書きで。
  • 良かったところ
    • 「狭い館の探索」(しかも同じ屋敷を何度も探索する)だけでは単純作業になりそうだけど、適度に戦闘を交えることによって、「館を攻略している(RPG)感」が出て飽きない。エンカウント率は程良いし、怠くなってきたらアイテムで「一定時間戦闘を回避する」こともできる。
    • 「1回の戦闘が終わるたびに、体力等が全回復」「敵に負けても、最初の部屋に戻されるだけ」などの親切設計。そのおかげで、「捜査を邪魔される」感じが出ない。
    • 敵を倒すと「SP」というポイントが手に入る。これを集めていくと、戦闘パターンやコスチュームなどが増えていく。本来は、「敵を1体倒すと1SPゲット」なのだけど、諸々のボーナス(例えば「5回以内の攻撃で全滅させるとSP2倍」)があるので、「どうすれば効率的に倒せるか」などを試行錯誤できる。
    • 推理システム「超推理」の基本概念がよい。幾つかの「謎」が配置された碁盤のようなところに、「手がかり(「刻音」)」を自分の手で配置していく、というやり方は楽しい。
    • トンデモな推理を展開しても先に進める。また、あえてトンデモ推理にして、パートナーの反応を楽しんだり出来る。
    • 一通り推理を終えた後、「やっぱこれは無いわ」「刻音が足りてないわ」と思ったら、「再推理」によって推理を0からやりなおすことができる。
    • 絵と音楽がとても良い。
  • 悪かったところ
    • 「刻音」の集め方がもどかしい。マップ上にシンボルとして表示される「過去に起きた事件の前後のシーン(「時の再演」)」を見るだけでは手に入らない「刻音」も多い。
    • 「時の再演」以外から「刻音」を入手する方法としては、マップに点在する「小さな青い光」をクリックする、というものがある。しかし、「青い光」は、画面を「超音査」モードに切り替えなければ表示されない。そして、「超音査」モード中は主人公が移動できないため、「移動→モード切替→画面確認→移動→モード切替…」という作業が必要になってしまう。しかも、マップは3Dであり、各部屋で3回程度移動しなければ 死角が生じてしまう。さらに、中には「青い光」として現れない(何のしるしもない特定箇所をクリックしなければ手に入らない)手がかり、なんてものもある。…こういう仕掛けにするのであれば、3Dではなく、「各部屋が1枚のCG」の方が圧倒的にやりやすいのだけれどもなぁ。
    • しかも、中には「パートナーのコスチューム(3種類あって随時チェンジ可)を特定のものにしているときにしか手に入らない刻音」などもある。無理無理。
    • 「超推理」では、「刻音を置く位置」以外にも、「刻音を置く順」などが推理の正否判定に関わってくる。正直、それは運だ…。
    • 「超推理」で、一度画面上に配置した刻音については、もうやり直しができない。キャンセルするには、「再推理」(画面上の全ての刻音を取り除いて、推理を0から再構築する)をしなければならない。…好きな刻音を元に戻せるか、せめて「1つ前に置いた刻音はキャンセルできる」くらいじゃないと、やりにくい…。
    • 「超推理」で推理を固めたあと、通常は「再推理」を選択して修正する猶予があるのだけれど、「超推理」を行った部屋が「犯人の部屋」であった場合のみ、問答無用でラスボス戦が始まってしまう。
    • 「時の再演」以外の既視ムービーがスキップ出来ない。テキストもスキップ不可。
    • ストーリーの整合性、伏線の回収が微妙。(これについては、おまけシナリオでカバーされるのかも…?)
    • 登場人物たちがやや「過度なキメ顔」「変な語尾」などを展開する…。(若干の厨耐性を要する…?)