霞外籠逗留記 (1)
- ストーリー紹介。記憶を無くした青年・築宮清修(つきみや せいしゅう)は、「渡し守」から勧められるまま ある旅籠に身を寄せることになる。まるで無計画に改修を重ねたような、巨大で 外界と隔絶されたその旅籠には、たくさんの「お手伝いさん」たちを統べる「令嬢」や、夜毎に酒場で唄を吟じる少女「琵琶法師」、図書館を根城とする謎の女性「鬼女」らが暮らしていた。築宮は、彼女たちとの触れ合いのなかで 亡くした過去を取り戻すことができるのか、それとも…。
- 幻想的で、どこか気怠く、妖しい物語です。まだ一周目、「令嬢」ルートの六分目くらい…なのかな。
- 「物語を読ませる」ことをコンセプトとした作品、らしい。文章は「縦書き」or「横書き」がチョイス出来るほか、「画面のどの辺りに文章を表示するか」「フォントはどれにするか」などもワンクリックで設定できます。
- 一文が長く、少し時代がかった文体であるため、若干人を選ぶ作品かもしれません。慣れてくると、その文体と「水路が張り巡らされた、複雑な造りの旅籠」とがリンクしてきて、波にたゆたうような 何とも言えない読感が味わえるのですが…。(ただしちょっと眠くなる)
- 「色々とイベントが起きる物語」ではなく、「不思議な空間、および苦悩する青年の煩悶を味わう物語」という感じかな。