PP -ピアニッシモ- 操リ人形ノ輪舞
- 前作「カルタグラ」とよく似た時代背景でありながら、前作は 遊郭の居候が主人公の探偵モノ(和風)、今作は バーに勤めるジャズピアニストが主人公の逃亡&探偵モノ(やや洋風)、という対比が面白い。季節も、前作が冬で今作が夏だしな。
- 絵は相変わらず好みだなぁ。音楽もいい感じ。
- テキストは、稀に 接続詞などが微妙で初見で意味の通りにくい文章が出てきたりするけど、概ね悪くはない。先日プレイした「つくとり」や「車輪の国、向日葵の少女」のような、ウィットの効いた掛け合い(≒コメディ分)などはあまりなくて、ほぼ全編シリアスで押していく、というのが なんだか逆に新鮮。
- ただ、かなり序盤で「秘密の暴露」*1に気づいてしまったので、この先 どのくらいの緊張感で読み進められるか、それだけが少し不安ではある…。
*1:犯人等しか知らない事象を、誰かがうっかり漏らすアレ