殻ノ少女 (3)

 
殻ノ少女 初回版
 

  • 例によって、システムやストーリーの概略は1回目の日記に。
  • どうにも詰まってしまったので、最初からやり直してみたところ、サクッとエンディングまで行けたー!…どうやら、最初の事件の推理パートでの推理が間違ってた、というかクリックミスをしてたっぽい。明らかにそれじゃないだろって選択肢が既読色になってたよ…。
  • 1日2箇所程度にしか移動できないため、てきとーにプレイしてると 1日が「今日は閉館日だ」とか「夏目さんは外出中だった」とかだけで終わってしまったりする。今回は、そういうのに当たったら即ロードして選択しなおすようにした。その甲斐あって、CG達成率は7割くらいになった…って、まだ結構残ってるな。楽しみ。
  • 「犯人はこいつだ!」って推理が固まった段階になっても、まだまだ動機や人間関係に不透明なところが多くて、その後のラスト30分くらいは「そういう過去があったのか!」とか「その人はそういう繋がりだったのか!」の連続だった。そういった意味でのカタルシスは結構あった。
  • 猟奇死体であるはずのCGまでが美しくて、ビジュアル面はほんと素晴らしかったなぁ…。
  • 誤字はかなり少なかったと思う。「居間」が「今」になってた、くらいしか記憶に残ってない。
  • 以下、到達したエンディングの話など。ネタバレを含みます。ある程度はボカしたけど、未クリアの方はたぶん見ない方が…。
  • エンディングおよびバッドエンドの到達順は、
    • 妹誘拐&鍵は取り出さないエンド
    • 妹誘拐&鍵を取り出すエンド
    • 妹誘拐&手遅れエンド
    • 自分が誘拐&監禁され、死体の隣で絶体絶命エンド
    • アッシー森くん大活躍&撃たないエンド
    • 同じく撃つエンド
    • 警察と一心同体エンド
    • 一匹狼エンド
  • エンディングは、円満解決という雰囲気ではないですね。そこに至るまでの犠牲者もかなり多いし…。クリア後の特典として、ハッピーなルートに至る新分岐が現れたりするのかしら。してほしいなぁ。
  • 本格ミステリ作品へのオマージュっぽいネタ*1を含んでいるので、そのあたりは賛否両論かもしれない…。これについては、盛大にネタバレになるので反転します。
  • (以下数行反転)以下に、 「魍魎の匣」(京極夏彦) の核心に迫るネタバレを含みます。
  • 「魍魎の匣」 (以下「魍魎」)との類似点メモ*2
    • 「魍魎」では、少女Aに心酔する少女Bが、ささいなことから少女Aを線路に突き落とし、少女Aが重体となる。「殻ノ少女」(以下「殻」)では、少女Cに心酔する少女Dが、ささいなことから少女Cの貧血治療薬を奪ったため、結果的に少女Cは道路に飛び出して重体となる。
    • 「魍魎」の少女Aも、「殻」の少女Cも、延命治療のために、祖父である医師の手で四肢を切断され、内臓の一部も摘出される。
    • 「魍魎」も「殻」も、「少女を巡る事件」と「連続バラバラ殺人事件」の2本軸によって構成されている。そして、バラバラ殺人に関しては、ある作中作と影響を及ぼしあっている。事件の犯人は、共に作家である。
    • 「魍魎」の事件では、黒装束の男が目撃証言に上がっている。「殻」では、黒装束の女が目撃証言に上がっている。
    • 「魍魎」の少女Aは、担当医とその娘との 近親相姦 によって出来た子供。「殻」では、担当医の娘と息子との 近親相姦 によって出来た子供…は流産で亡くなり、その身代わりのように引き取られてきたのが少女C。
    • 「魍魎」のラストでは、少女の体の入った「箱」を持って逃走する男性の姿と、その「箱」の中身をのぞき込む男性の姿が描かれている。一方「殻」では、エンディングのひとつに「汽車に揺られる少年が、向かい側の席に座る男性が大事に抱える『殻』の中身を見せてもらったところ、その殻の中には少女がみっしりと詰められていた四肢のない状態で入れられていた」というものがある。 

 

*1:具体的には、文庫本なのに鈍器レベルの存在感を醸し出す某シリーズとか…

*2:ややうろ覚えのものもあるので要注意